てんとう虫

今日はりくが幼稚園に行くようになって

初めてのお弁当。初めての1日保育。

りくは、幼稚園が大好きなので問題なさそうだけど

私は寂しい。 そこそこ寂しい。 それなりに寂しい。

衣替えをしてたらたまたまでてきた

りくが生まれた時に着けてたネームバンドが出てきたから

余計に寂しい。

ネームバンドには産まれた日・時間・ありすんベビーって書いてあった。

とんでもなく小さいの。

どれくらい小さいかって言うと、ペットボトルのキャップ。

あれに巻きつけられないくらい小さいの…

りくは、みおより大きく生まれてきたのに、それでもこんなに小さいのかと…

寂しくなるでしょ？わかるでしょ？←

そんな寂しい気持ちを紛らわせるために、ゲームをしてたら

みおが帰宅。

今日は家庭訪問がある関係で早帰り。

「りくはお弁当ちゃんと食べたかな？」

って小さなお母さんが心配してるのを見て

お母さんはなんか安心したよ。

チンパンジーだけど優しさは人一倍あるいい子だもんね。チンパンジーだけど。

なんやかんや、あっという間にりくが幼稚園から帰ってくる時間に。

みおとリオを連れていざお迎えに。

何これ。外くっそ暑い…引きこもりにはしんどい…。

そんなお母さんを尻目に、リオとみおは猛ダッシュ。子供と犬強い。

バスからりくを回収して早々に帰路へ。

帰る途中に、草むらの中にてんとう虫を発見。

てんとう虫が好きなみおはテンションが上がる上がる。

そーっと捕まえてめっちゃ見してくれる。

子供の頃は平気だったのに、大人になってから虫が苦手になった私は

取りあえずそのてんとう虫の綺麗な背中を見つめてた。

折角だからりくにも見せてあげてって、みおに言ったら

りくもあんまり虫は得意じゃないみたいで、

めっちゃ見せてくるもんだから

顔が引きつってた。

突然みおがヒィッと手を振りだした。

そして大きな声で

「ウンコしたーー！！」

みおの手の中でてんとう虫が、ウンコをしてた。

しかも、両手に。

あまりのショックに泣き出すみお。

縁石渡りに忙しいりく。

草むらが気になるイッヌ。

一瞬私はフリーズ。からの、大爆笑してた。

人生で初めて、てんとう虫にウンコをされた人間を見た。

手から、てんとう虫を振り払ったみおは

ウンコの着いた両手を手術前のドクターのように胸の前で構えて

「早く帰ろう。気持ち悪い。手洗いたい。」と。

家に帰ってめっちゃ手を洗うみおでした。