出産は突然に
もうすぐ娘の誕生日ということで
うちの娘が産まれた時のお話をしようかなと
臨月の時の私はとにかく眠くて眠くてひたすら寝てた
その日は布団から起き上がることもできなくて
尿意を感じても布団から出たくなくて
もう少しぐらい寝てからトイレ行こうと思って
二度寝しようと寝返りうってたら
漏らした…
いやこの歳にもなっておねしょって
恥ずかしいしちょっと凹むんですけど…
と 心の中で思いつつ
汚してしまったパンツやズボンを洗濯機に
シャワーで流してタオルで拭いてたら
まさかの 漏らした
ちょっと待ておかしいだろ
今 尿意感じてなかったぞ
トイレ 行きたいなんて思ってないし
これ おしっこじゃないんじゃね？ということで
内心プチパニックを起こしながらPCのまえに
PCのまえに座ってなんて検索するだこれ…
って少し考えた結果素直に
『臨月 おしっこじゃない』で検索
そして出てきた答えは『破水』
これは世間でいう『破水』なのかもしれないと…
そしてプチパニック継続中だった私は
近所に住んでる友達のまりもに電話して
落ち着こうと思った
（人と話して冷静になろうと思った）
まりもに電話して破水したかもって
今でも あの時まりもに電話して
本当に良かったって思ってる
まりもとまりものお母さんには本当に感謝しかない
実はまりもに電話した時
恥ずかしながらお金を持ってなかった←
破水したら病院に行きましょうってネットでも
パパママ教室でも言われてた
そして病院はちょっと遠いところにあって
健診とかで病院に行くときは
いつもダディとか実母に車を出してもらってた
お財布の中身は子供お小遣い程度しかなくて
タクシーは無理だし 破水したからって救急車呼んでいいの？
タクシー電話すんのやだ怖い
救急車？もっと必要な人がいるんじゃないの？と
取り敢えず誰かと話したくてまりもに電話した
そしたらたまたまお休みだったまりものお母さんが
車を出してくれることに本当に感謝しかない
まりものお母さんに病院まで連れて行ってもらっている間に
ダディに電話して破水したから病院まできてって
超冷静を装って電話した
（内心は大パニック起こしてたけど←）
ダディも珍しく動揺してたけど仕事抜けてすぐ行くって言ってくれた
病院に着いて即入院
入院着に着替えて点滴を打ってご飯食べて機械装着して陣痛待ち
入院の手続きはダディがやってくれてたのであとは部屋で
ボーーっとしてた
眠れないまま朝を迎えて
検温したら 微熱
熱はやばいという看護師さんと助産師さん
昼まで待って陣痛が来なかったら促進剤ね★と
促進剤しても陣痛来なかったら帝王切開だぞ★と
ふぁっ？（頭を傾げるコダックになった気分）
兎にも角にも帝王切開はやだ
お腹切るとか怖すぎると
ガクガクした
そして陣痛は来なかった
陣痛来なかったから促進剤ねーと
点滴を打ちにきた看護師さんに
原始人並みのカタコトさで話をしたら
多分大丈夫だよー よっぽどじゃない限り
帝王切開しないってー
ってさらっと流された
促進剤を打った日の夜中に
なんかちょっとお腹痛いなーと
トイレに行ったら分娩室の方向から
雄叫びが聞こえてきた
あぁこれが出産なのか…と
何かを悟れた気がした
時間が経つごとに腹痛がひどくなっていく
とんでもなくお腹を壊して水下痢が出てる時とか
何日間も便秘でやっと腸内が仕事をして動き出したような
そんなお腹が捩れるような痛みがどんどん強くなっていく
どうしようナースコールするべき？
看護師さん呼ぶ？どうする？だれかたすけて
めっちゃお腹痛いです
ヘルプミー プリーズ なんかお腹めっちゃ痛いです
助けてくださーいって
ずっと心の中で叫んでる間に
朝の検温の時間になった
そして言われた
「陣痛来てるじゃーん」
そうか
これが陣痛か
単純に腹痛だと思ってたよ
そうか これが陣痛ね
ふぅーん
超痛いわけだ
よかったウンコじゃなかったんだ
そっか陣痛ねー
ってなってた
冷静を装ってるけど超絶痩せ我慢してた
そこからダディにめちゃくちゃ電話した
立ち会い出産の予定だったから
実は夜中ダディにまだ産まれそうにないよーなんて
メールしちゃったもんだから
ダディは爆睡してた
一度寝るとなかなか起きないダディを
電話で起こすのは至難の技だった
闇金の取り立てもびっくりなくらい電話かけた
やっとこそダディが電話にでたときちょうど陣痛の波が
「陣痛きたから 生まれるから 早く 早く 病院 早く こいいぃいいいいいいってえええぇえ」
ダディが病院に来るまでいきみ逃しを
手が空いてる看護師さんや助産師さんがやってくれたんだけど
すごく楽になった
プロってすごいや！って感動してたら
寝ぼけてダディがやってきた
看護師さんから腰とかお尻とか押してあげて
と言われたダディが頑張ってわたしの腰を押してくれる
だが違う そこを押されてもまったく楽にならん
看護師さんや助産師さんが押してくれたときはもっと楽だった
お尻を押してもらった時が楽だったと思ったわたしは
お尻お尻ー！って叫んでた つ も り だ っ た
実際はめちゃくちゃ大声で
「アナルーーーー！アナルーーーー！」
ってめっちゃ叫んでたよって言われた
ちょっとだけ死にたくなった（恥ずかしくて）
なかなか子宮口が開かない
まさしく息も絶え絶えだった
そのせいで酸素マスクをつけられたんだが…
こいつが邪魔すぎる！
うっとうしい！煩わしい！気になりすぎて産めるか！
と思って無言でむしりとった
最速で付け直された
ようやく子宮口が開いて
いきんでいいよって言われて
思いっきりいきんだ
娘には悪いけどなかなかでないうんこを
トイレで気張るときとおんなじ感覚だった
看護師さんたちからはいきむの上手！って
褒めてもらえたけど 伊達に便秘じゃないんで！って
心の中で答えてた
何度かいきんだとき先生が
ちょっと裂けちゃってるし
頭つっかえてるからもう切っちゃうねー
バツン！！
裁ちばさみって知ってる？
あれを思いっきり開いて思いっきり閉じたときの音
あれが自分の股間から聞こえたとき
一瞬時が止まったよね
そして聞こえたのは娘の産声
おんぎゃーおんぎゃーって
産まれた瞬間から痛みがないすごい
めっちゃ泣いてる 超元気じゃん
娘を産んだ病院は
「カンガルーケア」をやらせてくれる病院だった
はじめましてわたしの赤ちゃん
どんな顔かなぁと思ってみた娘の顔は
『ガッツ石松さん』だった
おーっとわたしは赤ちゃんを産んだはずだが
こいつはガッツ石松じゃねぇか
心の中でずっと呟いてた
残念ながらその時の写真は当時の携帯が壊れたため
拾ってこれなかったので
ネットからガッツ石松さんのお写真をお借りしました
カンガルーケアが終わった後
娘は片方の肺がに問題があることが判明したんだけど
その話はまた別の機会に
※もし破水して家族や友人など頼れる人がいない場合は
遠慮なく救急車を呼びましょうね！
タクシーを予約していても場合によっては乗車拒否されるので
入院準備を玄関先に用意してすぐ救急車を！
